稼げる運送業者を目指して
運送業界において、これからの経営で重要となるのは「とにかく走る」ことではなく、「稼げる仕組みを構築する」ことを明確な目標とする姿勢です。人手不足や燃料費の高騰、労働時間規制など、外部環境が厳しさを増す中、従来と同じやり方では利益を確保し続けることは難しくなっております。
稼げる仕組みづくりの第一歩は、原価を正しく把握することです。車両費、人件費、燃料費、高速代などを可視化し、どの仕事が利益を生み、どの仕事が負担になっているのかを整理する必要があります。そのうえで、適正な運賃交渉を行い、安易な値下げ競争から距離を置くことが重要です。
また、待機時間や空車回送といった「見えないロス」を減らす工夫も欠かせません。荷主との連携を強化し、積み下ろし時間の短縮や運行計画の見直しを行うことで、同じ人員・車両でも生産性を高めることが可能になります。
今後の運送業は、根性論ではなく経営の工夫が成果を左右する時代です。無理なく、継続的に利益を生み出す仕組みを構築することこそが、企業と現場の双方を守れる会社だと考えております。
